こんにちは!『えでゅあ』です。
前回からの続きです。一向に何がいやになってしまい、不登校になっているのか全く分からない息子に対して、自問自答を繰り返す毎日を送っています。前回の記事はこちらです。
先日、卒業式の予行演習に参加しました。またこのまえドタキャンをしてしまった「6年生を送る会」でもらう予定だった在校生が作ってくれたプレゼントを一緒に受け取っていました。その中には、
「卒業おめでとうございます。」
「今までありがとうございました。」
「中学校へ行っても頑張ってください。」
というメッセージでした。
本人にはどう響いたのか分かりませんが、親としては胸が熱くなるものがこみ上げてきました。
正直未だにこのようになってしまったのか分かりません。そして気づけば不登校になって6ヶ月、半年が過ぎようとしています。時間というのは気づいてみれば本当に早く、毎年同じ思いを巡らせていますが、この半年間は自分の人生にとっても特別な時間になりました。
絶対に無縁だと思っていたこの「不登校」というキーワード、確かに学校へ行きたくない日があるのは私自身もありましたし、友達や学校であったことをきっかけに少しマイナスの気持ちになってしまうことは誰しもあると思います。ただ、「不登校」になるというのは余程のこと、本人にとってとても大きな「何か」があったということのメッセージだと思っています。
学校だけが原因なのかは分かりません。私生活はもちろんYOUTUBEやSNSなど他者情報が多く目に入る現代においては「他者比較」というものが蔓延しています。ある論文では1000名以上の15歳ぐらいの男女を対象とした調査として女子の50%程度がSNSなどをきっかけに「自分に対して自信がなくなった」と回答したそうです。
ちなみに80年代頃に比べ『約2倍』の結果だそうです。便利になったことの反面、周囲が見えすぎるその環境は、自己受容の世界とは反対の自己否定の世界観を高めていることが分かります。こういったことが原因とは言いませんが、少なからず影響を受けたことも事実だと思います。
同様に息子と同じクラスにも不登校になっている子が他にも居ます。その子たちは早い子では2年以上不登校になっています。身近にも悩んでいる子がいたこともまた、ひとつの理由だったのかもしれません。
ただ、これらはあくまで「きっかけ」です。どこまでいっても最後は自分で決めたことで、苦しいという心のサインに従った結果だと思います。そして、始めはその「不登校」という行動を律しようと考えていましたが、あそこで無理に登校させていたら、いま更に深刻な状況になっていたかもしれません。不登校になって、2日目に無理に何とか連れて行った日のことをいまも忘れません。今まで弱いところを全く6年生になるまで見せず登校していた息子が、「行きたくない」と先生の前で泣きました。
私は「しっかりした強い子」だと勝手に決めつけていました。目の前にいたのはまだ12歳の子どもでした。
長男として、6年生として、家でも学校でも「しっかり」した姿を見せないといけない。そんな状態だったのだと理解しました。ずっと辛かったんだと。嫌なことも言わない性格だったため、我慢が限界にきてしまったのだと。
あの日以来、学校と、特にクラスの友達との関係だけは切れてほしくない思いだけで、無理を極力させないよう、学校へ行くことを促し、何度か登校することができました。発表会の日も練習なしの当日参加ということをやったのも懐かしく感じます。
子どもの不登校というのは単に「逃げたい」というサインに見えます。ただそこには多くの心に持つ「感情」が複雑に合わさっていることを感じました。
その心の声に従ったことはいまでは「正解」だったと思えます。大人でも多くの人がその心の声に従うことができず、頭で考えた「やらなければ」に縛られ、無理を続けた結果「鬱」になってしまう人、それに近い状態になってしまう人も少なくありません。
嫌なことから「逃げる」ということを阻むものとして、「カッコ悪い、人に迷惑をかける」そういった感情はほとんどが「他人軸」の感情です。そういった他人軸がもしないとすれば、私でもやりたくないことからは「逃げる」と思います。つまり、他人軸ではなく「自分軸」で生きる。それが大切だと気づきました。囚われる他人軸がまだ少ない子どもだからこそ、大人より「逃げる」という行動が「できている」、それが結果的に「不登校」という形だと思います。
人の期待や指示に従って生きることはある意味「簡単」です。ただ、「楽」ではありません。その期待が大きくなればなるほど、「やらなきゃ」の感情が生まれてしまいます。それは本当に苦しい未来が待っています。
息子へはそういった未来に「なりたくない」強い思いを大切にしてほしいと思います。
今日の息子への一言
「明日は卒業式!最後はきっちり締めくくろう!たぶん父さんも母さんも泣くわ!」
家族のことで悩まれている方、同じように不登校で悩まれている方に少しでも共感やお役に立てると幸いです。
それでは。。。続きはまた!
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次回も気が向くままに
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