こんにちは！『えでゅあ』です。

私は２０２２年９月からBlenderを始めました。

この備忘録は、Blenderを始めたばかりの初心者の方に向けて、分かりやすく記事にすることを心がけています。**なぜなら、私自身が始めたとき、操作方法などかなり苦戦しました。そして数多くのチュートリアル動画を見ましたが、どうしてもその時は作れたのに、実際にどのように使うか迷ってしまったり、原理が理解できないため、使い方がわからない。インターネットで調べても細かな情報は出てこない。かなり遠回りした気がします。

そんな私ですが、何かできないか。そう考えた時、「同じような環境の人を救いたい。」「子どもたちへ創造することの楽しさを知ってほしい。」こんな想いでこの備忘録を始めています。私もまだまだ進化するBlenderに日々学ぶことが多く、それこそすべての機能を把握できている訳ではありません。

だからこそ、私自身が学んできたことなら少しはお役に立てる情報があるかもしれませんので、「こんなこと知ってるよ。」という場合もあるかもしれませんが、私自身の覚書であること、これから始める方、始めたばかりの方を応援するためのものであることから暖かく見守っていただけると幸いです。

今回は少しBlenderを拡張して、『Cluster（クラスター）』を使って自己表現を楽しんでみたいと思います。

edua.hatenablog.com

前回の記事はこちら

本題としては、以下となります！

この記事の目次

概要

まず、「Cluster（クラスター）」とはどのようなものでしょうか。公式サイトにも記載がありますが、PCだけではなく、スマートフォンを利用した一つの「メタバースプラットホーム」になっています。

では、「メタバースプラットホーム」とは何でしょうか？あまり専門的な用語には詳しくありませんが、オンラインで他の人と一緒にゲームをプレイしたことがある人なら理解できるかもしれません。個人的な感覚では、与えられた一つの空間（プラットホーム）でみんなで集まって好きなことをする感じですね。では、従来のオンラインゲームとは何が違うのでしょうか？それについては、従来のオンラインゲームはある種の「一つの目的」に向かってみんながプレイしていました。一方、メタバースは「自由度」が増した印象を持っています。プレイするための空間は与えられていますが、目的はそれぞれが自由に楽しむことができるようになっています。以下には、実用例として以下のような使い方があります。

ソーシャルネットワーキング：ユーザーは仮想空間内で友人や新しい人々と交流し、コミュニティを形成することができます。
エンターテインメント：コンサート、映画、ゲームなどのエンターテインメント体験が、メタバース内で独特の形で提供されます。
教育とトレーニング：仮想環境を利用して、実際に近い体験を通じて学習やスキルのトレーニングを行うことができます。
ビジネスミーティングとイベント：企業はメタバースを使用して仮想会議やイベントを開催し、地理的な制約を超えたコラボレーションを実現します。
Eコマースとマーケティング：製品の仮想展示やインタラクティブなマーケティングキャンペーンを通じて、新しい消費者体験を提供します。

このように、メタバースプラットホームを通じて、それぞれの目的に応じた楽しみ方ができるものになっています。今まで直接会うことでしか実現できなかったことも、今後はより創造的にスピード感をもって実現していくことができそうです。私もこのメタバースにはとても興味があるところです。

「なぜCluster？」という質問に関しては、日本の方が多くプレイしていて、利用しやす点と私の周囲でも実際に楽しんで利用していることもあり、迷うことなく選んだ感じです。

公式サイト

cluster.mu

公式サイトを開くと今の季節はクリスマスですね！プレゼントの準備をしないといけない焦りが生まれるのは私だけでしょうか😂

アカウントの作り方などは、公式サイトや多くの方が記事にされていると思います。今回は記事のタイトルにもある、「クラフトアイテム」というものに挑戦してみました。

クラフトアイテムってなに？

まず、クラフトアイテムってなんでしょうか。簡単に言うとこれはCluster上で利用できる「モノ」ですね。例えば、自分の部屋のテーブルやイス、テレビなどなど何でもありです。そんなクラフトアイテムは購入し、自分の空間で使用することができます。じゃあ、クラフトアイテムは誰が作っているの？環境さえあれば「誰でも」できる。それがクラフトアイテムなのです。もちろん自分で作ることができれば、自分で使うことはもちろん自分以外の方へ使ってもらうこともできます。自分を表現したい私にとってはとても魅力的なものです😁

手順としては、以下のとおりです。

Blenderでアイテムとなるオブジェクトを制作
Blenderからオブジェクトデータをエクスポートし、Unityでインポート
UnityからClusterへアップロード

Blenderからエクスポートしよう

今回はこんな鏡餅をクラフトアイテムにしてみようと思います。

今回は「File」から「FBX」形式でエクスポート（出力）します。

設定は以下のとおりにします。ここでは「Cluster用」にBlenderのデータを設定してエクスポートしていると思ってください。

Unityへインポートしよう

「Unity」って何？という方も多いますが、ここでは簡単に触れますね😂（ダウンロード、インストール及び設定など多々ありますが一つの記事になってしまう量なので）

ここではイメージのみですが、こんな風にBlenderで作成したデータをClusterで使える形にしてアップロードするためのものとして使います。Unityは単独でもゲームを作ったりできる素晴らしいソフトウェアです。学ぶことは多いので、私も引き続きお勉強中です！

公式サイトはコチラから

Unity のリアルタイム開発プラットフォーム | 2D/3D、VR/AR エンジン

Unityを起動すると、以下のような画面になります。ここで、下にあるAssets（アセット）の中にBlenderで作った「FBXファイル」及び「pngファイル」をドラッグ＆ドロップします。

また、２つのファイルは以下のようなものです。

ＦＢＸ：鏡餅の形のデータ
ｐｎｇ：鏡餅の色（テクスチャ）のデータ

複雑な色ではなければ（単色など）、マテリアルの情報として色も一緒にFBXデータに含めて持ち込むこともできます。

Unityへ取り込みが完了すると、以下のようにそれぞれのデータが追加されたことが確認できました。

アセットデータをPrefabしよう

「Prefab」って何？私もまずここの意味がわかりませんでした。また、なぜClusterにアップロードするためにこの作業が必要になるのかもわかりませんでした。

そこで、ChatGPTに質問したところ以下の回答を得ることができました。

再利用可能なコンポーネント:

Prefabを使用することで、同じオブジェクトをClusterプラットフォーム上の複数の場所やシーンで簡単に再利用できます。これにより、開発効率が向上します。

一貫性の保持:

Prefabはオブジェクトの設定を一元管理することができるため、Cluster内で同じオブジェクトを使用する際に一貫性を保つことができます。これは、特に大規模なプロジェクトやチームで作業する場合に重要です。

編集の容易さ:

Prefabを使用すると、オブジェクトのプロパティを一箇所で編集し、その変更をプラットフォーム内のすべてのインスタンスに適用することができます。これにより、変更が必要な場合の作業が大幅に減少します。

パフォーマンスの最適化:

Prefabを使用することで、オブジェクトのロード時間やメモリ使用量を最適化することが可能になります。Clusterのようなメタバースプラットフォームでは、パフォーマンスと効率が重要な要素です。

エクスポートとインポートの簡素化:

Prefab形式でオブジェクトを作成することで、UnityからClusterへのエクスポートプロセスが簡素化されます。これにより、技術的な障壁が低減され、より多くのクリエイターがメタバースコンテンツの開発に参加できるようになります。

ClusterでのPrefabの使用は、Unityの強力な機能を活用し、メタバース環境でのコンテンツ制作を効率化し、最適化するための鍵となります。これにより、開発者はより創造的で一貫性のあるメタバース体験を構築することができます。

回答を得てもまだまだ分からないですよね。個人的な解釈としては、

Clusterの都合上、Prefab化したデータを統一的にクラフトアイテムとして使用できるようにしている。

といったところでしょうか。間違えてたらすみません😅

Prefabのためには、「Hierarchy（ヒエラルキー）」へ作ったオブジェクトを一旦持っていく必要があります。

・・・「ヒエラルキー」って何ですか？次々変な単語止めてください。という声が聞こえてきそうですね🤣

「ヒエラルキー」はその「シーン（空間上）」に存在するオブジェクトの一覧表のようなものです。そのため、アセットからヒエラルキーにオブジェクトをドラッグ＆ドロップすると、シーンに鏡餅が現れたことが分かります。

次に「ヒエラルキー」から「アセット」に再びドラッグ＆ドロップで戻すと、画面中央に英語ですが「Prefabを作る？作らない？」みたいなのが出ているため、「Original Prefab」を選択します。

見た目は何も変わりませんが、「ヒエラルキー」にある鏡餅のオブジェクトアイコンが青色（水色？）に変わったことが確認できます。これが「Prefab」が生成されたという目印になっているようです。

Prefabを空の箱に入れよう

次に「ヒエラルキー」上で右クリック、その中の「Create Empty」これを押すと、「空（カラ）」のオブジェクトが生成されます。その中に先ほどの鏡餅のオブジェクトを入れます。これはこの後に機能を追加するための「箱」のようなものです。

今の説明を分かりやすくイメージを描くと、こんな感じです。

Clusterへ鏡餅をクラフトアイテムとしてアップロードする際に、この「空の箱」を一つのオブジェクトとして、アップロードすることになります。（この絵のクオリティで分かれば間違いなく理解できてます🤣）

早速「この箱」に「Collider（コライダー）」コンポーネントを追加します。コライダーは「衝突」の機能（コンポーネント）を持たせるものです。コライダーを設定しない場合、キャラクターとぶつかってもすり抜けてしまうんです。

次に、「Item」コンポーネントを設定します。これでClusterにアイテムとして登録するための準備をします。

次にItemコンポーネントでオブジェクトに「ID（登録番号）」、「Item Name（名前）」、「Size（大きさ）」を設定します。ここの名前が最終的にクラフトアイテムとして登録する際の名称になるので、設定しました。

また、アイテムのサイズは「Set Default Size」をクリックすることで、以下の画面が出てきます。これで、アイテムのサイズを自動で設定します。

Clusterへアップロードしよう

ここまで設定できればもう少しで完了です。上部の「Cluser」から「クラフトアイテムアップロード」をクリックします。

すると、「Webでトークンを発行」をクリックします。ここでのトークンはClusterとこのUnity上のオブジェクトを結びつけるためのものです。トークンはClusterの公式サイトから得ることで、Unity上で入力します。公式サイトが自動で開くので、その番号をコピーして貼り付ければ完了です。

トークンを使用し入力すると、以下のウィンドウが開くのでアップロードするオブジェクトをドラッグ＆ドロップで持っていきます。

正常な状態であれば、以下のように表示がされます！あとはアップロードをクリックするだけですね。

アップロード後、Cluster公式から自分のアカウントを確認してみましょう。「マイコンテンツ」ー「クラフトアイテム」を確認すると鏡餅が無事アップロードできていました！

クラフトアイテムは自分で利用することもできるので、様々なオブジェクトを作って、ワールドを彩ることができますね😃

結論

💡 Clusterをインストールしてメタバースを体験しよう

💡 Blenderを使えば、クラフトアイテムを自由に制作できる

💡 Unityは少し難しいが、できることがたくさんある

💡 手順だけ覚えれば、何でもアップロードできる！

どうでしたか。何となくわかったでしょうか。すぐに覚えられなくても大丈夫なので、何度でも分からなくなったらチェックしてみてください。

これからも有益な情報を学びながら届けていきたいと思いますので、休みも暇でやることないんだよなぁっていう方、一人で遊ぶのが好きな方、昔から興味はあったんだけどという方など是非一緒にBlenderライフを楽しみましょう。

マニアックな内容から、自分が作ったモデリングを紹介できたらいいなと考えていますでの、よろしくお願いします😋

なにか不明なことや、こうやったらうまくいったよ！などの情報があれば、共有させていただきたいと思います。

　この記事に対して何でも良いので、コメントいただけると嬉しいです。

次回も気が向くままに